マイケル・ジャクソンの曲の中でも知名度が高く人気の高いSmooth Criminal(スムース・クリミナル)。 斜めに傾く技、「ゼログラビティ」は非常に有名です。
また、白ジャケットでバーのような場所で踊るミュージックビデオもとてもかっこいいです。
非常にかっこよくて筆者も大好きなのですが実はこの衣装やダンス、
マイケル・ジャクソンが影響を受けた元ネタがあるのをご存知でしょうか？
今回はファン歴10年以上の筆者から見たスムースクリミナルの魅力と、
その元ネタについてやゼログラビティについても改めて紹介します。
スムースクリミナルについて
1987年にアルバム収録曲、1988年にシングルカットされて発売
スムースクリミナルは1987年発売のアルバム「Bad」のアルバム曲として収録され、
その後人気の高さからシングルカットされ1988年にシングルが発売されました。
※シングルカット：アルバム曲として発売した曲をシングルとして販売しなおすことです。
ヒットチャートに載せたり人気のあった曲をシングルとして再販して個別のニーズにこたえるなどの意図があります。
今でもBadのアルバムやシングルCDはアマゾン等で購入が可能です。
特にプレミア価格がついているというわけではないですが、貴重な一枚だとは思います。
スムースクリミナルのシングルCD(Amazon)
Badのアルバム(Amazon)
また、人気曲のため様々なベストアルバムに再録されています。
マイケル・ジャクソンのベストセレクション的なCDを一枚購入すれば、
必ずと言っていいほど収録されていますので、
あまりマイケル・ジャクソンを知らない方はベストアルバムを購入いただき、
その一環でスムースクリミナルを聞きましょう。
おすすめは「エッセンシャル・マイケル・ジャクソン」です。
マイケル・ジャクソンについて何が凄いのか？についてそもそも知りたい方は、
下記記事を見てみてください。
10年以上のファンから見るマイケル・ジャクソンの凄さ
有名なミュージックビデオは映画の中で公開されていた
一度は見たことある人も多いであろうクラブのような場所で白スーツを着たマイケル・ジャクソンが踊るミュージックビデオは、1989年にビデオソフトとして発売された「ムーンウォーカー」という映画の中で披露されました。
このムーンウォーカーでは他の曲もミュージックビデオとしていくつか出ており、
全てカッコいいので是非見てみてください。
※わかりやすくミュージックビデオとしていますがマイケル・ジャクソンの映像作品は「ショートフィルム」と呼ばれることが多いです。
日本では2008年人気投票で3位とマイケルの中でも人気曲
2008年にベストアルバム企画の中で行われた人気投票では3位と、
マイケル・ジャクソンの楽曲の中でもかなりの人気の曲となっています。
(1人5曲投票可能で5,074人参加の全22,835票からの結果)
ちなみに1位はビリージーン、2位はマン・イン・ザ・ミラーです。
ゼロ・グラビティなど衝撃的なダンスも多く、当時とんねるずがオマージュをテレビで披露していたりと、 ファンの中だけでなく一般の方の知名度も高い曲だったのでしょう。
曲もかっこいいのでこの順位が妥当だと思います。私も大好きな曲の一つです。
参考記事：日本のファンが選んだマイケル・ジャクソン人気15曲、ついに決定
意味深な歌詞
スムースクリミナルの歌詞は既に様々なサイトで考察もされていますが、
(歌詞和訳のご参考サイト)
歌詞やミュージックビデオから見ても「手練れた犯罪者(スムースクリミナル)」の犯罪に巻き込まれている「アニー」の構図が浮かびますが、上記ご参考サイトで書かれているように必ずしも「殺人」などの犯罪ではないように意味とも取れると考えています。
このようにマイケル・ジャクソンの曲の歌詞は一見シンプルに見えても様々な意味を持っていることが多いと思います。
ただ、スムースクリミナルの「直訳」を知りたい方は下記の動画がおすすめです（笑）
普段は英語上達のためのノウハウを発信しているYouTuber、
「Kevin’s English Room / 掛山ケビ志郎 」さんの動画です。
この動画は正確な和訳にてスムースクリミナルを歌ってみようという趣旨の動画で、
歌詞を知れる＋面白いというエンタメ性に溢れた動画で非常に面白かったので非常におすすめです！
スムースクリミナルの魅力
衝撃的な「ゼログラビティ」
まずはマイケル・ジャクソンの代名詞の一つともいえるこの技でしょう。
上記動画の3分40秒位から披露される、斜めに傾く技です。
私の場合は父親・母親から教えてもらったのですが、
当時初めて見る人達は衝撃だったのではないかと思います。
突然ありえない角度に体が傾くのですから、「!?」となって当然だと思います。
この技については医者が解説している面白い記事があるのでリンクを貼っておきます。
マイケル・ジャクソンのありえないダンスの動きを医者が解説
靴と地面に仕掛けがあり、靴を地面に引っ掛けて体を倒しています。
仕掛けがあるとはいえものすごい体幹が必要かつアキレス腱などをケガしてしまう可能性があるので、マネはしない方が良いと思います笑
仕掛けと強靭な体幹があればマネすることも可能
このゼログラビティは頑張ればマネすることも可能です。
私がマイケル・ジャクソン以外でゼログラビティをしている動画を初めて見たのは下記の動画でした。
Akira Jacksonさんという方の中学生時代の文化祭パフォーマンスです。
YouTubeチャンネルを見ると現在もプロとして活躍してるみたいです。
こちらは2012年11月の動画ですのでマイケル・ジャクソンが亡くなって三年ちょっと経過した頃です。中学生にしてこの完成度、凄まじいパフォーマーです。
この動画の中でゼログラビティを披露しているのですが、
よく見ると直前で足を引っかけるような動作をしていますね。（動画内2:00～）
恐らくマイケル・ジャクソンと同じ仕掛けを用いているのだと思います。
他にもゼログラビティを披露しているパフォーマーの方はたくさんいるので、
是非探してみてください。
ゼログラビティ以外もかっこよすぎるダンス
ゼログラビティだけでなく他のダンスもすべてカッコいいです。
ミュージックビデオではクラブの中でソロで踊っているシーンが多めですが、
その中でもギャングのようなバックダンサーと集団で踊っているシーンがあります。
下記の動画で解説されている動きです。ミュージックビデオでもあるので探してみてください。
個人的にこの動きが大好きでマイケル・ジャクソンのようにかっこよくやるにはどうすれば良いのかいつも研究していました。
ソロの時のキレキレダンス＋ピタっと揃った群衆でのダンスと、
かっこいい要素の詰まったダンス、ミュージックビデオだと思います。
また、ライブではさらにかっこよさが爆発しています。
唯一全ワールドツアーで披露した楽曲であり、
バッドツアーではゼログラビティをせずにダンス・ブレイクになっていたりなど、
貴重な映像もあります。
(下記動画内3:30過ぎ～)
様々なライブでパフォーマンスされているので、時系列ごとにパフォーマンスを見ていくのも、
振り付けの違いなどが楽しめます。
スムースクリミナルをはじめ、個人的に大好きなマイケル・ジャクソンのダンスナンバーをまとめた記事もあるので こちらもご覧いただけますと幸いです。
個人的に好きなマイケル・ジャクソンのダンスまとめ
白スーツ＋ハットスタイル
そしてなんといってもファッションですね。
このスタイルがマイケル・ジャクソン以上に似合う人はいないと思うくらいかっこいいです。
ダンスにもよく合っていると思います。
現在在庫切れになってましたが通販にこのハットを再現したものが売っており、
昔はよく購入していました。笑
ハットに関しては「ボルサリーノ」というブランドを愛用していたという説が有力なので、
もしかするとこの時のハットもボルサリーノだったのかもしれません。
帽子のつばが長いことが特徴でビリージーンなどでも使っているハットもすべて同型だと思われます。 いつかはこのジャケット、ハットすべて揃えてみたいです。
スムースクリミナルには実は元ネタがあった
マイケル・ジャクソンがファンだったパフォーマーからインスパイアされた
上記の動画が最もわかりやすいと思います。
上記の動画はフレッド・アステアというダンサーとマイケル・ジャクソンの動画です。
フレッド・アステアは1899年生まれでマイケルが1958年生まれなので、
マイケル・ジャクソンよりもさらに前に活躍していたダンサーです。
様々な映画やミュージカルに出演し、当時は日本でもマネをするダンサーもたくさんいたそうです。
詳細は割愛しますがマイケル・ジャクソンが影響を受けるほどの素晴らしいダンサーです。
スムースクリミナルはミュージカル映画「バンド・ワゴン」に影響をうけている
冒頭でも紹介しましたが、スムースクリミナルのミュージックビデオは、
フレッド・アステア主演「バンド・ワゴン」というミュージカル映画に影響を受けています。
上記の映像を見てもらっても、衣装やペアでのダンス、バックダンサー衣装など、
ミュージックビデオにも同じような要素が取り入れられてましたね。
フレッド・アステアのリスペクトが入った素晴らしいオマージュだと思います。
フレッド・アステアのように、マイケル・ジャクソンは自分が影響を受けたアーティストのパフォーマンスを積極的に取り入れています。
他の記事でもマイケル・ジャクソンが影響を受けたアーティストを紹介していきたいと思います。
逆にマイケル・ジャクソン”に”影響を受けたアーティストもたくさんいますので、
そちらは下記記事でも紹介しています。
マイケルジャクソンに影響を受けた近年のスーパースター
スムースクリミナルは後世に残る名曲
マイケル・ジャクソンの楽曲はすべて名曲ですが、
スムースクリミナルは特に今後も残っていく楽曲だと思います。
その証拠にティックトックでもバズっていたりと今でもたくさんの注目を浴びています。
このように他の楽曲も含めて若い人にどんどん伝わっていき、
マイケル・ジャクソンという存在が永遠に語り継がれていくことを願っています。
(願わなくても勝手に語り継がれて行くと思いますが、、、笑)
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