マイケルが不良たちとワイルドに踊るMVで有名なBad。 ファンは勿論一般の方も知っている名曲ではないでしょうか。 サビの最後の「Who’s bad？」の部分やダンスのときのシャウトなど名場面がたくさんあります。 そんなBadですが、様々なエピソードがありますので魅力と共にご紹介します。
Badについて
1987年8月に出されたアルバム「Bad」の中の同名曲
まずは是非このかっこよすぎるミュージックビデオを見てください。
Badは同名のアルバムからシングルカットされた曲です。
アルバムは今までに3500万枚以上売れていて、史上最も売れたアルバムの中のひとつとして称えられています。 また、同一オリジナル・アルバムからのシングル5曲連続1位獲得を達成、というとんでもない記録を持ったアルバムです。
「スリラー」の売り上げを超えるという目標のもと制作されたそうですが、
1988年のグラミー賞では４部門でノミネートされ、最優秀 録音賞を受賞しています。
収録曲11曲のうち9曲がマイケル自作しています。
当初プロデュースしたクインシー・ジョーンズが全曲マイケルが作るべきだと発案すると、
マイケルは60曲も作詞・作曲してきたそうです。
５曲目の「ジャスト・グッド・フレンズ」では旧友であるスティーヴィー・ワンダーも共演している、豪華なアルバムです。
詳しく知りたい方はウィキペディアもご覧ください。
アルバム「Bad」
シングルカットされたBadについて
日本でも大人気、マイケルファンのランキングでは6位に
シングルカットされたBadはビルボードチャートでは１位になり、
日本ではオリコン洋楽チャートで1987年9月28日から3週連続で１位を獲得しています。
世界9カ国でも1位になる人気ぶりですが、ファンの人気度ランキング５つを見て平均してみると6位でした。数々の名曲を残したマイケルですが、その中でも上位にランクインしています。
マイケルの曲の中でも激しめな曲である点、歌詞や衣装の悪っぽさ、シンセサイザーを使った近代的な曲感が好きだという意見が多く見られました。
スムースクリミナルなどとはまた違った雰囲気の楽曲で非常にパワフルで気分も上がります。
スムースクリミナルもおすすめなのでその魅力については下記記事をご確認ください。
スムースクリミナルの魅力について
参考にしたランキング一覧
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Badのエピソード
MVにはあの有名な監督やアクション俳優が多数参加している
地下鉄で不良たちと激しくかっこいいダンスをするシーンが印象的なMVの監督は、
「ギャング・オブ・ニューヨーク」やNetflix オリジナル映画の「アイリッシュマン」を手掛けたマーティン・スコセッシです。MVはストーリーになっていますが、地元のワルめな旧友役は「ブレイド」シリーズや「エクスペンダブルズ３」に出演している ウェズリー・スナイプスが演じています。
十分大物ですが、マイケルは本当は監督には「スターウォーズ」シリーズを手掛けたジョージ・ルーカスか「E.T.」のスティーブン・スピル バーグに頼みたかったというエピソードがあります。
他のMVを見ても何となく頼みたかった理由がわかります。
MVの撮影はニューヨークの実際の地下鉄で撮影されましたが、当時は治安も悪く、地元住民から撮影中に罵声を浴びせられたり邪魔される こともあったそうですが、ウェズリー・スナイプスがその度にマイケルをボディーガードしていたという逸話が残っています。
また、今はロケ地は閉鎖されているらしく一般の方は入れないみたいです。
悲しい実話をもとに作られたストーリー
MVのストーリーは1985年にアメリカで実際に起きた事件を元に作られたそうです。
当時17歳だった黒人の高校生が強盗と間違われて私服警官に射殺されてしまうという悲しい事件です。 確かにフルの18分のMVでは強盗にかかわるシーンや、MV最後にはマイケル一人が白黒の画面の中で一人たたずむシーンがあり、そんな意図を感じます。 近年ではプロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手も、アメリカでの警官による黒人射殺事件に対して抗議していましたよね。 今も昔も、人種問題に絡んだ深く暗い問題です。
Badの制作秘話ご参考
是非、フルのMVを見てください
ショートバージョンの6~7分のMVしか見たことがなく、不良たちとダンスして「俺の方がワルくてイケてるぜ！」という様な趣旨の曲 かな？と思っている方が多いかもしれませんが、実は少しだけ違います。 あの不良たちが飛び出してきて一緒にダンスするシーンも「ストーリーの一部」であって、
単なるカッコよくパフォーマンスしているシーンではないのです。ネタバレを含んでしまうのでこれ以上は言えませんが、実はあれは、ワルめな旧友(ウェズリー)に生き方を訴えかけているシーンなのです。気になった方は、ぜひYouTubeで18分のフルのMVを見てみてください。
残念ながら公式の18分のフルのMVは日本語字幕のものはありませんが、
そのフルのMVを見た後に和訳付きの動画でBadを聞いてみてください、
きっと本当の意味で「Who`s bad?」の意味が分かります。
また、マイケルの自伝「ムーンウォーク」でもBadの歌詞・MVの意味が語られているので、チェックしてみてください。
世界中で愛されるBad
世界中でパロディされるBad
KING OF POPの名曲ですから、Badも世界中でマネされるほどに愛されています。
日本ではとんねるずの木梨憲武さんがパロディしています。
これはお笑いもさながらクオリティが非常に高いです。リスペクトがうかがえます。
また、Badの有名なパロディといえばアル・ヤンコビックの「Fat」です。
この方はパロディミュージシャンのパイオニアと言っても過言ではない人物で、
マイケルジャクソン以外にも様々なアーティストのパロディをしています。
マイケルジャクソンのものまねからその名を上げました。
※動画の埋め込みができないため、動画はこちらからご確認ください。
非常にクオリティの高い、ユーモアもある彼のMVは必見です。
様々なメッセージを込めた「Bad」
マイケルがすべて作詞・作曲した名曲Bad。 制作される2年も前に起きた悲しい事件なども取り上げマイケルは作品として世の中にエンタメを融合させ発信しています。
もちろん良い曲ですが、そんな背景のある曲だからこそこれからも消えずに残っていってほしいです。 世界中でこれからも聞かれ愛され続けるBad、まだ聞いたことがない方、MVを見たことがない方はぜひチェックしてみてください。
そんなマイケルジャクソンについて、彼の魅力をまとめた記事もございますので是非ご覧ください。
マイケルジャクソンの凄さについて
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