白鳥の湖を見て確信したマイケルのダンスとバレエの関係性

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先日、私は生まれて初めてバレエの舞台、「白鳥の湖」を鑑賞しました。素晴らしい音楽と優雅で美しいダンスに浸っていたのですが、バレリーナたちの動きの随所にマイケル・ジャクソンの姿が重なって見えました。

もちろん、マイケルの楽曲「BAD」のショートフィルムで、彼がバレエの動きを取り入れていることはファンとして知っていました。しかし、それ以外の様々な動きにもマイケルの面影を感じたのです。

この体験をきっかけに、「マイケル・ジャクソンとバレエには、もっと深い関係があるのではないか」という思いが強くなりました。そこで今回は、私の個人的な体験と、様々な情報源を基にした調査を交えながら、キング・オブ・ポップのダンスとバレエの関係性について、ファン目線で考察していきたいと思います。この記事を制作するにあたり、Googleなどの検索機能を使い、多くの専門家の意見や記録を参考にしました。

マイケルのダンスの源流:多様なスタイルの融合

まず大前提として、マイケル・ジャクソンのダンスは、決して一つのジャンルから生まれたものではない、ということです。彼のパフォーマンスは、様々なレジェンドのダンスを昇華させたものとなっています。

  • ジェームス・ブラウンのソウルフルなフットワークとステージを支配するエネルギー。
  • ボブ・フォッシーのセクシーな振り付け。
  • ポッピングやロッキングといったストリートダンスの革新的なムーブ。

これらの要素が、彼のダンスの核となっていることは間違いありません。しかし、私が「白鳥の湖」で感じた「バレエ的な何か」は、一体どこから来たのでしょうか。

マイケルとバレエの世界との接点

調査を進めると、マイケルがバレエという芸術形式に深い敬意と好奇心を抱いていたことがわかる、いくつかの興味深いエピソードが見つかりました。

伝説のバレエダンサー、バリシニコフとの交流

20世紀を代表するバレエダンサー、ミハイル・バリシニコフは、マイケルの才能を高く評価していました。エリザベス・テイラーに連れられてバリシニコフの公演を観に来たマイケルは、まるで子供のように目を輝かせながら、バレエや振り付けについて多くの質問をしたと、バリシニコフ自身が回想しています。

このエピソードは、マイケルが常に最高の芸術から学ぼうとしていた「探求者」であったことを示していますよね。彼はただパフォーマンスを鑑賞するだけでなく、その裏にある構造や哲学まで理解しようとしていたのではないでしょうか。

バレエのバーとムーンウォーク

また、振付家のクロエ・アーノルドが語った逸話も非常に興味深いです。彼女が7歳の頃、ネバーランドにあるダンススタジオで、マイケルはバレエ用のバーを使いながらムーンウォークのコツを教えてくれたそうです。その際、「足の母指球で体重を分散させるんだ」と説明したといいます。

これは、バレエの基礎的な身体の使い方をマイケルが理解していたことを示唆しています。バレエのバーの存在自体が、彼が本格的なバレエ訓練を受けた証拠にはなりませんが、バレエの方法論が彼の思考の中にあった可能性を感じさせます。

マイケルの動きに見るバレエの痕跡

では、マイケルの実際の動きの中に、バレエの痕跡を見つけることはできるのでしょうか。いくつかの象徴的なムーブを分析してみましょう。

優雅さと力強さが宿る「トゥ・スタンド」

パフォーマンスの最後に、爪先でスッと立ち上がる、あの象徴的なポーズ。バレエの「ポワント」(爪先で立つ技術)を彷彿とさせますが、厳密には異なります。マイケルはバレエの専門的なトウシューズではなく、硬いローファーなどでこのポーズを行っていました。

↑つま先立ちは5分20秒あたりから

この動きの直接的なインスピレーション源としては、後述するフレッド・アステアやボブ・フォッシーの影響が大きいと考えられています。しかし、白鳥の湖でバレリーナの皆さんの動きを見て、この動きの原点はフレッド・アステアなどもバレエからヒントを得ていたのではないかと感じました。

腕や脚のシャープな「ライン」

「白鳥の湖」のダンサーたちが見せる、伸びやかで美しい腕や脚のライン。私は、マイケルのダンスにも同様の「ライン」への強い意識を感じます。彼の動きは時に角張ってシャープですが、一本一本の線が明確で、静止した瞬間でさえも強烈な視覚的インパクトを残します。

バレエのクラシックな曲線美とは異なりますが、「身体のラインをいかに美しく見せるか」という、パフォーマンスにおける普遍的な原則を、彼は深く理解していたのではないでしょうか。

『BAD』と『ウエスト・サイド物語』の繋がり

マイケルとバレエの間接的な繋がりを示す最も明確な例が、『BAD』のショートフィルムです。この中で見られる、ギャングたちが対峙し、一斉に足を蹴り上げる振り付けは、伝説的なバレエ振付家ジェローム・ロビンスが手掛けたミュージカル『ウエスト・サイド物語』の有名なシーンからの引用です。

『ウエスト・サイド物語』自体が、ストリートの日常的な動きとクラシックバレエを融合させた画期的な作品でした。マイケルがこれを引用したということは、彼がバレエという芸術言語の持つ演劇的な力と可能性を高く評価していたことの証明と言えるでしょう。

私が「白鳥の湖」にマイケルを見た理由

調査の結果、マイケルが『白鳥の湖』から直接振り付けを引用したという明確な証拠は見つかりませんでした。では、私が舞台を見てマイケルを感じた具体的な振り付けを紹介します。

The Way You Make Me Feel

このダンスのダンスブレイクシーンにて、ジャンプ両腕を上に上げてポージングをするシーンがあるのですが、(動画2分14秒)「白鳥の湖」第3幕の宮殿のシーンにて全く同じポージングをするシーンがありました。
強烈だったので覚えています。

Smooth Criminal ゼログラビティ

非常に有名なゼログラビティですが、男性バレリーナが女性バレリーナを支えて美しく倒れるシーンが、ゼログラビティを彷彿とさせました。

ビリージーンで多用されるステップ

上記、わかりやすいように本家ビリージーンと解説動画を載せました。
このステップですが、「4羽の白鳥の娘たち」のシーンにて同様のステップがありました。
チャールストンに近い動きですが、動きの滑らかさから、私はこのシーンを見てビリージーンを思い出しました。

他にも随所でマイケルを感じる部分がありました。

フレッド・アステアの影響が最も大きい?

では、なぜマイケルのダンスに、このような「バレエ的な美学」が宿っているのでしょうか。私は、その最大の鍵を握る人物が、フレッド・アステアではないのかと思います。

マイケルがフレッド・アステアを深く敬愛し、彼のパフォーマンスを徹底的に研究していたことは広く知られています。「スムース・クリミナル」の衣装や雰囲気も、アステアへのオマージュです。

そして、そのフレッド・アステア自身が、自身のダンススタイルを確立する上で、クラシックバレエから多大な影響を受けていました。
ゼログラビティのようなシーンも上記The Band Wagonで存在しています。

【バレエ → フレッド・アステア → マイケル・ジャクソン】という、美学の継承があったのではないか。これが、私の考えです。

マイケルは、バレエの技術を直接学んだわけではないかもしれません。しかし、彼が最も尊敬する師、フレッド・アステアという偉大なフィルターを通して、バレエの持つ優雅さ、気品、そしてラインの美意識といったDNAを、間違いなく受け継いでいたのではないでしょうか。

まとめ:芸術の錬金術師、マイケル・ジャクソン

今回、「白鳥の湖」という一つの舞台をきっかけにマイケル・ジャクソンのルーツを調査してみて、
改めて彼の芸術性の奥深さに打ちのめされまし
ジェームス・ブラウンの魂、ストリートのエネルギー、そしてフレッド・アステアを通じて流れ込んだバレエの気品。そうした多種多様な影響を、自身の肉体と魂の中で融合させ、全く新しい、唯一無二の輝きを持つ芸術へと昇華させた「錬金術師」。
彼を調べるたびに、過去の名作を自分流に昇華させる力が本当に凄まじいと感じます。

参考記事

  1. Michael Jackson and “Choreographic Versioning” | dancing with the elephant, https://dancingwiththeelephant.wordpress.com/2016/02/11/michael-jackson-and-choreographic-versioning/
  2. Michael Jackson and the moonwalk – The Pulitzer Prizes, https://www.pulitzer.org/article/michael-jackson-and-moonwalk
  3. Smooth Criminal – Wikipedia, https://en.wikipedia.org/wiki/Smooth_Criminal
  4. Fred Astaire – Wikipedia, https://en.wikipedia.org/wiki/Fred_Astaire
  5. The Essential Guide to Fred Astaire & Ginger Rogers – Paul Fraser Collectibles, https://www.paulfrasercollectibles.com/blogs/most-recent/the-essential-guide-to-fred-astaire-ginger-rogers
  6. The steps that made Michael Jackson great – Chron, https://www.chron.com/life/article/the-steps-that-made-michael-jackson-great-1749076.php
  7. ボブ・フォッシー – Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC
  8. Bob Fosse – The Official Masterworks Broadway Site, https://masterworksbroadway.com/artist/bob-fosse/
  9. DANCE KNOWLEDGE ORGANISER – BOB FOSSE, https://lfatsf.org.uk/wp-content/uploads/sites/5/2020/11/Dance-Bob-Fosse-Year-13-Term-2.pdf
  10. Michael’s Moves: The Choreography of MJ The Musical | MJ the …, https://newyork.mjthemusical.com/blog/michaels-moves-the-choreography-of-mj-the-musical/
  11. Spotlight on Broadway Dance: The Choreography that Captivates New York, https://newyork.mjthemusical.com/blog/spotlight-on-broadway-dance-the-choreography-that-captivates-new-york/
  12. 【振付師】マイケル・ジャクソンや少年隊を手掛けた伝説のコレオ …, https://note.com/tasogare_no_sima/n/nabea6b0214d8
  13. Deconstructing Michael Jackson’s “Thriller” Music Video: A Masterpiece of Creativity, Originality, and Pop Culture Impact – Hidden Kingdom, https://hkstudios.co.uk/deconstructing-michael-jacksons-thriller-music-video-a-masterpiece-of-creativity-originality-and-pop-culture-impact/
  14. Vincent Paterson: choreographer on making iconic moves for Madonna, Michael Jackson and many others – Bay Area Reporter, https://www.ebar.com/story/319854
  15. http://en.michaeljackson.ru/michael-jackson-the-dancer-of-the-dream/
  16. MICHAEL JACKSON’S ANTI-GRAVITY LEAN, https://www.mub.eps.manchester.ac.uk/wp-content/uploads/sites/86/2021/10/MICHAEL-JACKSONS-ANTI-GRAVITY-LEAN.pdf
  17. How to Spin Like Michael Jackson: 14 Steps (with Pictures) – wikiHow, https://www.wikihow.com/Spin-Like-Michael-Jackson
  18. How exactly did Michael do the toe stand? : r/MichaelJackson – Reddit, https://www.reddit.com/r/MichaelJackson/comments/1fwgbms/how_exactly_did_michael_do_the_toe_stand/
  19. TAP DANCE TUTORIAL – THE WAY YOU MAKE ME FEEL (Michael Jackson) – Intermediate/Advanced Choreography – YouTube, https://www.youtube.com/watch?v=v5GjQy5n9eE
  20. 今もなお大人気!キングオブポップ、マイケルジャクソンのダンスの凄さ|NOAダンスアカデミー, https://www.noadance.com/knowledge/lock/michaeljackson-dance.html
  21. I am the One who will Dance on the Floor in the Round, https://dancingwiththeelephant.wordpress.com/2015/03/19/i-am-the-one-who-will-dance-on-the-floor-in-the-round/
  22. Lil Buck メンフィスの踊る黒鳥 – STRONGER THAN PARADISE – FC2, https://strongerthanparadise.blog.fc2.com/blog-entry-221.html
  23. 審査員 – NBAバレエ団, https://nbaballet.org/examiner/
  24. Swan Lake – Charlotte Ballet, https://charlotteballet.org/wp-content/uploads/2324CltBallet_SwanLake_program_digital.pdf
  25. A Misogynist Swan Lake – DanceViewTimes, https://www.danceviewtimes.com/2010/03/a-misogynist-swan-lake.html
  26. Apollinaire: Making megabuck ballets better [plus– hot off the presses!–dialogue with choreographer and dance critic Leigh Witchel!] | Foot in Mouth, https://www.artsjournal.com/foot/2007/01/apollinaire_making_megabuck_ba.html

Do professional dancers think that Michael Jackson was a good dancer? Or was he just impressive to the untrained eye? : r/Dance – Reddit, https://www.reddit.com/r/Dance/comments/16euif2/do_professional_dancers_think_that_michael/

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この記事の監修者

10年以上前からマイケル・ジャクソンのファンです。

マイケルジャクソンについてはYouTubeで毎日のように動画を見たり、
彼について調べたりしています。
また、私もマイケルダンスを踊っています。画像は私です。

肌の色など誤解が多い部分がありますが、圧倒的なパフォーマンスや人柄を知ってもらえればすぐにそんな誤解は消し飛ぶので、もっと彼の魅力を伝えて行ければと思います。

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