ブルーノマーズが影響を受けたアーティスト:マイケルにも影響されたスーパースターを深掘り調査

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ブルーノマーズはマイケル・ジャクソンから影響を受けたと公言しているアーティストの一人です。
私自身もブルーノの曲が大好きでよく聞いていました。

今回はブルーノがマイケルからどのくらい影響を受けているのか、
また、他にどんなアーティストから影響を受けたのかを調査しました。

ハワイでの音楽的目覚め:幼少期と家族からの影響

ブルーノ・マーズの音楽的才能がどのように育まれたのかを知るには、まず彼の幼少期に目を向ける必要があります。

音楽に囲まれた家庭環境:多様なジャンルとの出会い

ブルーノはハワイ・ホノルルで音楽に囲まれて育ちました。父はラテン・パーカッショニスト、母は歌手兼ダンサーという音楽一家。家族バンド「The Love Notes」は、モータウン、ドゥーワップ、ロックンロール、レゲエ、R&Bなど、本当に多様なジャンルを演奏しており、これがブルーノの幅広い音楽的嗜好の基礎を築きました。
様々なジャンルの音楽がミックスされているブルーノの楽曲は、この幼少期の経験から来ていると推測できます。

「リトル・エルヴィス」としての経験:パフォーマンスの原点

特に彼の音楽人生の原点として特筆すべきなのが、3歳から始めたエルヴィス・プレスリーのインパーソネーターとしての活動です。 4歳になる頃には「リトル・エルヴィス」として地元ハワイで有名になり、家族バンドと共に週5日もステージに立っていたそうです。

ブルーノ自身もエルヴィスをステージ上の「力」と表現し、その影響を認めています。

ブルーノは家族とのステージでの実践的な学習と、偉大なアーティストの模倣によって自身の音楽スキルを高めていきました。両親のワイキキでのラスベガス・スタイルのエンターテイメント・レビューから学んだショーマンシップも、彼のパフォーマンス重視のアプローチを形作りました。

ハワイという多文化的な環境と、現地のエンターテイメントにおける模倣文化も、彼がジャンルを融合させ、異なるスタイルをシームレスに取り入れる能力を早期に育んだ可能性があると考えられます。

ブルーノが影響を受けたスーパースター達

ブルーノが自身のヒーローたちから受けた影響は、彼の音楽、ボーカル、そして圧倒的なステージ・プレゼンスに色濃く表れています。特に重要なのが、以下の4人のスーパースターです。

マイケル・ジャクソン:キング・オブ・ポップからの設計図

ブルーノ自身が最も影響を受けたアーティストの一人であることを公言しています。
マイケルの細部へのこだわり、労働倫理、そしてパフォーマンスの水準を称賛しています。

  • ボーカル: スムーズさ、音域、ファルセットの使い方にマイケルの影響が見られます。特にライブでの声の力強さや安定性で比較されることもあります。
  • ダンスと振り付け: ダンスの動き(ムーンウォークを思わせるステップや特定の動き)、全体的なスタイルに明確な影響が見られます。
  • 音楽スタイル: ポップとR&Bの融合、楽曲構成に影響が見られます。「Finesse」がニュージャックスウィングのビートでマイケルの「Remember The Time」と比較されるなど、特定の楽曲にも類似性も確認されています。マイケルが活躍した70年代~80年代のサウンドへのリスペクトが感じられます。

Finesseは私も大好きな曲で、特にダンスパフォーマンスが含まれている上記動画は圧巻です。

マイケルは、ボーカル、ダンス、音楽性、ショーマンシップといった、ブルーノが目指す現代のスーパースターとしての多面的なモデルを提供したと言えるでしょう。

プリンス:異端児の音楽性とスタイルが彼に与えたもの

ブルーノ・マーズは、異端の天才プリンスもヒーローの一人として挙げています。
その偉大さと「スワッグ(魅力、風格)」を称賛しています。

  • 音楽性とジャンル融合: マルチ・インストゥルメンタリストとしての一面や、ファンク、ロック、R&B、ポップといった様々なジャンルを恐れずに融合させる姿勢に影響が見られます。
  • ギター: ブルーノのトレードマークであるシグネチャー・ストラトキャスターには、プリンスへの敬意を示すアクセントが施されているほどです。ギターサウンドやスタイルにも影響が指摘されます。
  • ボーカル: ファルセットや高音域でのシャウトといった共通点が見られます。

「Uptown Funk」のようなトラックがプリンスの80年代の作品と比較されるなど、ブルーノの音楽の多くの側面にプリンスの影響が見て取れます。

ジェームス・ブラウン:ファンクとソウルのゴッドファーザーが教えたエネルギー

ファンクとソウルの「ゴッドファーザー」ジェームス・ブラウンも、ブルーノにとって人生を変えるほどのインスピレーション源です。特に彼のライブパフォーマンスの細部へのこだわりを尊敬しています。

  • パフォーマンス・エネルギーとダンス: ブルーノの電撃的なステージ・プレゼンス、フットワーク、スプリットといったアクロバティックな動き、そして全体的なショーマンシップは、JBから絶大な影響を受けています。「Runaway Baby」のパフォーマンス中にはJBの動きを取り入れ、彼へのリスペクトを示しています。
  • ファンクのリズムとグルーヴ: ブルーノのファンク・トラックにおける基本的な影響源。JBの「オン・ザ・ワン」(1拍目を強調する)といった特徴的なリズムや、バンドとのタイトなインタープレイが反映されています。

ジェームス・ブラウンは、ブルーノのパフォーマンスにおけるエネルギーと、バンドとの一体感という点で、中心的な影響を与えたと言えるでしょう。

エルヴィス・プレスリー:キングが築いたカリスマ性の基礎

幼少期に「リトル・エルヴィス」としてステージに立った経験は、ブルーノの音楽的進化とパフォーミング・テクニックの基礎を築きました。

  • ステージ・プレゼンスとカリスマ: エルヴィスのダイナミックなステージ・カリスマ、観客を瞬時に引きつけ魅了する能力、そしてロックンロールの初期衝動のエネルギーを受け継いでいます。
  • 音楽的要素: 「Treasure」のビートやリズムがエルヴィスの「Hound Dog」と比較されるなど、音楽的な類似性も指摘されることがあります。

エルヴィスは、幼少期の模倣を通じて、ブルーノに生のカリスマ性とステージを掌握する術という、パフォーマーとして最も基礎的かつ重要な要素を教え込んだと言えるでしょう。

その他の偉大な先人たち

上記の4人以外にも、ブルーノは数多くのアーティストから影響を受けています。

  • リトル・リチャード: ロックンロールの初期のエネルギーとショーマンシップ。
  • ジャッキー・ウィルソン: 「ミスター・エキサイトメント」と呼ばれた、ダイナミックなショーマンシップと広い声域、ダンススキル。
  • ジミ・ヘンドリックス: ギターを始めるきっかけを与え、ギターサウンドに影響。

これらのスターからの影響を総合すると、マイケル、ジェームス・ブラウン、プリンスは、ブルーノのボーカル、ダンス、音楽性、バンド・ダイナミクス、細部への徹底的なこだわりといったパフォーマンス全体に影響を与えた中心的な存在であり、エルヴィスは、その上に築かれるカリスマ性とステージ掌握術という基礎を提供した、という影響構造が見えてきます。

アルバムの変遷:ジャンル融合とサウンドの進化

ブルーノ・マーズのキャリアは、単に影響を受けた要素を並べるだけでなく、アルバムごとに特定の音楽時代やジャンルを深く探求し、自身のサウンドを進化させてきた旅でもあります。

『Doo-Wops & Hooligans』(2010):融合の始まり

デビューアルバムは、ポップを基調としながら、ドゥーワップ、モータウン、ソウル、レゲエといった多様なジャンルを融合させていました。「Just the Way You Are」や「Grenade」のようなヒット曲で、多様なスタイルで楽曲を生み出す才能を示しましたが、まだ完全に独自のアイデンティティを確立する過程にありました。

『Unorthodox Jukebox』(2012):レトロサウンドへの深化

セカンドアルバムでは、特定のレトロな影響源へとより深く踏み込み、80年代ロック(ザ・ポリスを思わせる「Locked Out of Heaven」など)や、70年代~80年代のディスコ、ファンク、ソウルといったサウンドを大胆に取り入れました。このアルバムは、より意図的なレトロ主義への移行を示しました。

『24K Magic』(2016):90年代R&Bとファンクへの没入

このアルバムは、ブルーノの芸術的進化における大きな飛躍であり、80年代後半から90年代初頭のR&B、ファンク、そしてニュージャックスウィング(NJS)への集中的な探求を特徴としています。ジャム&ルイス、テディ・ライリー、ベイビーフェイス、ボーイズIIメンといったNJSや90年代R&Bの主要なアーティストやプロデューサーからの影響を色濃く反映しており、その時代のサウンドを緻密に再現しました。マイケルも活躍した時代ですね。
私もこのアルバムからブルーノに本格的にハマりました。

『An Evening with Silk Sonic』(2021):70年代ソウル&ファンクの完成形

アンダーソン・パークとのコラボレーション・ユニット、シルク・ソニックでの活動は、70年代ソウルとファンクのサウンドに完全に没入した作品です。ジェームス・ブラウン、アース・ウインド・アンド・ファイアー、フィラデルフィア・ソウルといった影響源を深く掘り下げ、ヴィンテージ機材の使用やライブバンドでのレコーディング手法によって、当時の豊かで滑らかなサウンドを見事に再現しました。「Leave the Door Open」のような楽曲で大きな成功を収め、単なる模倣ではなく、愛情のこもった過去への「祝祭」として絶賛されました。

ブルーノのキャリアを俯瞰すると、アルバムを特定の時代やジャンルを探求するためのコンセプトとして捉える傾向が強まっており、多様なスタイルの集合体から、特定の過去のジャンルをキュレーションし、蘇らせ、緻密に再現するアーティストへと進化してきたことが分かります。

R&B/ニュージャックスウィングの魔法

  • ベイビーフェイス: 『24K Magic』のようなアルバムの、滑らかなメロディ、ロマンティックなバラード、洗練されたR&Bプロダクションに影響を与えています。ブルーノは彼と共作し、その才能を称賛しています。
  • テディ・ライリー、ジミー・ジャム&テリー・ルイス: ニュージャックスウィング(NJS)の主要な設計者たちです。80年代後半から90年代初頭の、R&Bとヒップホップ、ソウル、そして特定のドラムマシンやシンセサウンドを融合させたスタイルは、『24K Magic』に色濃く反映されています。「Finesse」はNJSの代表的な影響例と言えるでしょう。

これらのプロデューサーやアーティストは、ブルーノのアルバムにおけるサウンドパレットとプロダクションスタイルに決定的な影響を与えています。また、ボーカル・ハーモニーに関しては、ボーイズIIメン、ニュー・エディションといったグループから、滑らかで重層的なR&Bハーモニーの技術を吸収しています。

バンド「ザ・フーリガンズ」との一体感

ブルーノを支えるバンド、ザ・フーリガンズは、彼のライブショーに不可欠な存在です。彼らのパフォーマンス・スタイルは、ジェームス・ブラウンのJBズやプリンスのザ・タイムのようなクラシックなR&B/ファンクバンドを彷彿とさせ、タイトな音楽的相互作用、揃ったダンス、そして高いエネルギーを特徴としています。彼らとの一体感も、ブルーノのパフォーマンスを形作る上で重要な要素です。

模倣かリスペクトか:引き起こされる議論

ブルーノ・マーズの音楽は、過去への深い敬意を示す一方で、それが単なる模倣なのか、それとも独自の独創性を持ったものなのか、という議論を引き起こすことがあります。

影響に対する哲学:先人たちへのリスペクト

ブルーノ自身は、自身の音楽が偉大な先人たちの影響下にあることを隠しません。「それが音楽の作られ方だ」と語り、音楽家が先行世代の上に築き上げていくことの重要性を示しています。彼は自身のヒーローたちへの深い敬意を表明し、彼らの精神を受け継ぎながら、音楽を通じて人々に喜びをもたらしたいと願っています。

模倣?それとも現代への再構築?批評的な視点

批評家の間では、彼の音楽に対する見解は様々です。彼の卓越した実行力、キャッチーなフックの良さ、そして過去のサウンドを現代に新鮮で楽しいものとして蘇らせる能力を高く評価する声がある一方で、「革新性に欠ける」「単なる模倣」といった批判もあります。

例えば、「Uptown Funk」は複数のファンクの影響を融合させていますが、それを現代的なプロダクションで再構築しています。『24K Magic』は、NJSの要素を現代的なサウンドに落とし込んでいます。彼は単に古いサウンドをコピーするだけでなく、レトロなサウンドを現代的に感じさせる能力を持っている、という評価が有力です。

文化の享受と盗用?議論の背景

特に、ブルーノが黒人ではないにも関わらず、黒人音楽の形式(ファンク、ソウル、R&B、NJS)に大きく依存している点について、「文化の盗用(Cultural Appropriation)」であるとの批判がなされることがあります。彼が黒人クリエイターを周縁化するシステムから利益を得ている、と主張する批評家も存在します。

[画像Placeholder: ブルースやジャズなど、黒人音楽の歴史に関するイメージ] (解説:ファンクやソウルといったジャンルは、黒人アーティストが築き上げてきた音楽です。)

これに対し、彼のハワイでの多文化的な出自、影響源を常に公言していること、そして黒人コミュニティのアーティストや機関からの支持(BET賞やソウル・トレイン・アワード受賞、ベイビーフェイスとの共作など)を挙げて擁護する意見もあります。この文脈における、文化の享受(Appreciation)と盗用(Appropriation)の間の微妙な境界線についての議論は続いており、簡単な結論は出せません。

ブルーノの音楽は、黒人音楽という豊かな遺産への深い敬意に基づいていると考えられますが、彼の成功が、歴史的な文脈の中で黒人アーティストが直面してきた課題と無関係ではないという批判的な視点も存在します。

ブルーノ・マーズは音楽史をつなぐ現代の架け橋

今回の調査で、ブルーノ・マーズというアーティストが、いかに多様で豊かな音楽的影響源から成り立っているかが明らかになりました。

幼少期のエルヴィス・プレスリーやリトル・リチャードから学んだパフォーマンスの基礎、マイケル・ジャクソン、プリンス、ジェームス・ブラウンというパフォーマンスの「三位一体」から受け継いだボーカル、ダンス、音楽性、ショーマンシップ、そしてアルバムごとに深く探求したファンク、ソウル、R&B、ニュージャックスウィングといったジャンルのサウンド。彼はまさに、音楽史の豊かな鉱脈からインスピレーションを引き出し、それを自身の血肉としてきました。

彼は単なるヒット曲を作るポップスターではなく、音楽史の導管として機能するユニークなアーティストです。クラシックなサウンドを緻密に研究し、統合し、現代的なプロダクションで再構築することで、新しい世代のリスナーに過去の素晴らしい音楽の魅力を伝えています。

影響、独創性、そして文化交流に関する議論は彼の周りで続いていますが、彼の計り知れない才能と、自身の技術、そして音楽というものへの献身は疑いようがありません。

最終的に、ブルーノ・マーズの最大の功績は、彼自身が影響を受けたレジェンドたちが創造した音楽の、時代を超えた力と魅力を現代に証明し、レトロなサウンドを世界のメインストリームに再び持ち込んだことにあるのかもしれません。彼は、過去と現在をつなぐ、現代の音楽シーンにおける重要な「架け橋」と言えるでしょう。

これからも彼の音楽から、どんな素晴らしいルーツが見つかるのか、どんな新しい感動が生まれるのか、非常に楽しみです。

参考リンク

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この記事の監修者

10年以上前からマイケル・ジャクソンのファンです。

マイケルジャクソンについてはYouTubeで毎日のように動画を見たり、
彼について調べたりしています。
また、私もマイケルダンスを踊っています。画像は私です。

肌の色など誤解が多い部分がありますが、圧倒的なパフォーマンスや人柄を知ってもらえればすぐにそんな誤解は消し飛ぶので、もっと彼の魅力を伝えて行ければと思います。

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