今回は、私が個人的に10年以上聴き続けている、アリアナ・グランデの楽曲の中から、特に思い入れの強い7曲を皆さんにご紹介したいと思います。特に始めてアリアナを聴く人には特におすすめの7曲です。
今回の楽曲はこの記事を書くにあたって、改めて様々な情報源を使って彼女の楽曲の背景などを調べてみました。
アリアナといえば、その圧倒的な歌唱力はもちろん、時代を捉えたサウンド、そして心に響く歌詞で世界中のファンを魅了し続けていますよね。ビジュアルも非常にキュートで、洋楽の中でも大好きなアーティストです。
この記事では、単に人気曲を紹介するだけでなく、それぞれの曲が生まれた背景や、当時の音楽シーンのトレンド、そしてアリアナ自身の想いなども交えながら紹介していきたいと思います。
私が特に好きなアリアナ・グランデの名曲7選
1. Baby I – 90年代R&Bへの愛が詰まった初期の名曲
まず最初にご紹介したいのは、2013年にリリースされたデビューアルバム『Yours Truly』からのセカンドシングル「Baby I」です。この曲は、90年代のR&Bテイストを感じさせるアップテンポなナンバーで、聴いているだけで心が躍るような、そんな魅力があります。
実はこの曲、もともとはビヨンセのために書かれた楽曲だったそうですが、最終的にアリアナが歌うことになったというエピソードがあります。アリアナ自身も、この曲は「The Way」(同じく『Yours Truly』収録のヒット曲)よりも洗練されていて、自分の音楽性やボーカルをより発揮できると感じていたようです。
歌詞の内容は、「愛する人への気持ちを言葉で上手く表現できないもどかしさ」を歌っていて、そのキュートな世界観がたまりません。初めて歌詞を聴いたとき、思わず笑ってしまったけど、すぐに大好きになったとアリアナ自身も語っています。
ミュージックビデオも90年代初頭の雰囲気を意識して作られていて、俳優のウィル・スミスや人気グループTLCのスタイルが参考にされているそうです。カラフルなファッションやダンスが当時のトレンドを感じさせてくれます。2013年頃は、音楽シーンでも90年代R&Bリバイバルの兆しが見え始めていた時期で、「Baby I」はその流れを象徴する一曲と言えるかもしれません。
この曲を聴くと、若き日のアリアナの瑞々しい歌声と、彼女の音楽的ルーツへの敬意が感じられて、なんだか温かい気持ちになります。
2. Problem (ft. イギー・アゼリア) – 今でもヘビーローテーションの1曲
続いては、2014年にリリースされ、世界中で大ヒットした「Problem」です。オーストラリア出身のラッパー、イギー・アゼリアをフィーチャーしたこの曲は、一度聴いたら忘れられないキャッチーなサックスのループが印象的です。
この曲が収録されたセカンドアルバム『My Everything』は、アリアナが世界的なポップスターへと飛躍するきっかけとなった作品です。R&B色が強かったデビューアルバムから一転、より洗練され、多くの人に受け入れられるポップサウンドへと進化を遂げています。その中心にいたのが、マックス・マーティンをはじめとするポップ界屈指のプロデューサーチームでした。
歌詞は、「こじれた関係に再び踏み出すことへの恐怖と願望」という、ちょっと複雑な心境を歌っています。「あなたなしで問題が一つ減ったわ」というパンチの効いたフレーズは、実は『コスモポリタン』誌の記事から着想を得たものだとか。
ミュージックビデオは、1960年代のアートムーブメントを彷彿とさせるレトロなスタイルで、モノクロを基調とした映像がとてもおしゃれです。イギー・アゼリアが登場するシーンは対照的にカラフルで、映画『バーバレラ』風のヘアスタイルも話題になりました。このMVは、2014年のMTV Video Music Awardsで「ベスト・ポップ・ビデオ」を受賞しています。
2014年は、ファレル・ウィリアムスの「Happy」や、イギー・アゼリア自身の「Fancy」など、数多くのヒット曲が生まれた年でした。「Problem」と「Fancy」がチャートを賑わせたことは、新しい女性アーティストの台頭を感じさせましたよね。この曲を聴くと、当時のポップシーンの勢いと、アリアナの自信に満ちた歌声が蘇ってきます。
個人的にこの曲は全く飽きが来ず今でもヘビーローテーションで聴いています。
3. Break Free (ft. ゼッド) – 解放感あふれるEDMアンセム
同じく2014年にリリースされた「Break Free」は、ドイツ出身のDJ兼プロデューサーであるゼッドとのコラボレーション楽曲です。それまでのアリアナの楽曲とは一線を画すEDMサウンドで、初めて聴いた時はその斬新さに驚かされました。アリアナ自身も「素晴らしく、超実験的」と評していたそうです。
歌詞のテーマは「解放」や「エンパワーメント」。「who I really are」や「die alive」といった、文法的には少し変わった表現が使われているのも特徴的で、これはプロデューサーのマックス・マーティンが「面白い効果を狙って」あえて残したものだと言われています。
そして何と言っても、この曲はミュージックビデオが強烈なインパクトでした。映画『バーバレラ』や『スター・ウォーズ』にインスパイアされたという、宇宙を舞台にしたSFアドベンチャー風の作品で、アリアナが異星人と戦ったり、囚人を解放したりと、まるで映画のヒロインのようです。このビデオは、作られた人生に疲弊したセレブリティがそこから脱却する物語、といった解釈もされているようです。
2014年はEDMが世界的に大流行していた時期で、「Break Free」はそのトレンドを象徴する一曲と言えるでしょう。この曲でアリアナは、ポップやR&Bの枠を超えた多才さを見せつけました。
個人的には、筋トレで限界を超えたい時に大音量で流しています。エナジーを貰えます。
4. Side to Side (ft. ニッキー・ミナージュ) – 大人の魅力漂うレゲエポップ
次にご紹介するのは、2016年リリースのサードアルバム『Dangerous Woman』からのシングル「Side to Side」です。人気ラッパーのニッキー・ミナージュとの3度目のコラボレーションとなったこの曲は、レゲエポップやダンスホールの要素を取り入れた、ちょっと大人っぽい雰囲気が魅力です。
この曲の歌詞は、実は「性行為後の気だるさや筋肉痛のような感覚」を描写していると言われていて、アリアナ自身もその解釈を認めています。「あの曲全体が、ライディング(自転車に乗ること、転じて性行為)による気だるさについて歌っているの」と語っているほどです。ニッキー・ミナージュのラップパートも、そのきわどいテーマをさらに盛り上げていますよね。
ミュージックビデオは、ジムが舞台になっていて、アリアナがスピニングクラスを指導したり、ボクシングをしたりする姿が印象的です。スタイリッシュなワークアウトウェアに身を包んだアリアナが、エネルギッシュなダンスを披露しています。2016年頃は、アスレジャースタイル(アスレチックとレジャーを組み合わせたファッション)が大きなトレンドだったので、MVの雰囲気もまさに時代を捉えていたと言えるでしょう。
この曲がリリースされた当時は、ジャスティン・ビーバーの「Sorry」やリアーナの「Work」など、トロピカルハウスやダンスホールの影響を受けた楽曲がポップシーンを席巻していました。「Side to Side」もその流れを汲みつつ、アリアナならではのセクシーさと力強さで、独自の存在感を放っていました。
かなりきわどい歌詞ですが、個人的にレゲエ好きということもありサウンドの心地良さから今でも良く聴いています。
5. 7 rings – 友情と自己肯定を歌うトラップポップ
2019年にリリースされたアルバム『Thank U, Next』からの大ヒットシングル「7 rings」は、トラップポップにヒップホップとR&Bの要素を加えた、中毒性の高い一曲です。この曲が生まれた背景には、アリアナの私生活における激動の時期(元恋人マック・ミラーの死や、婚約者ピート・デヴィッドソンとの破局)がありました。
曲のアイデアは、アリアナが友人たちとティファニーでシャンパンを飲んでいた時に、勢いで自分と友人たちのために7つのエンゲージリングを購入したという出来事から生まれたそうです。「困難な時期に、友人たちとの絆の中に喜びを見出す」という、彼女の強い想いが込められています。
歌詞の「欲しいものは見て、気に入って、手に入れるの」というフレーズは、物質的な豊かさが幸福と自立の源であることを歌っているかのようですが、同時に「自分で稼いだお金で、自分の歌を書くように小切手を書くの」というラインには、彼女の自己依存の精神が表れています。
ミュージックビデオは、ピンク色を基調とした豪華な邸宅でのパーティーが舞台となっており、ダイヤモンドやシャンパンタワーがキラキラと輝いています。実際に指輪を受け取った友人たちも出演していて、まさに「友情のアンセム」といった雰囲気です。
この曲は、ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「My Favorite Things(私のお気に入り)」を引用していることでも話題になりましたが、そのサウンドやビジュアルはトラップミュージックや日本の「カワイイ」文化など、様々な要素を取り入れています。その斬新さが称賛される一方で、文化の盗用ではないかという批判も一部でありました。
私はトラップビートも好きで例にもれずこの曲もリピートしています。
6. Popular Song (MIKA ft. アリアナ・グランデ) – いじめへの抵抗を歌った初期の隠れた名曲
ここで少し遡って、2012年にリリースされたMIKAの楽曲で、アリアナがフィーチャリング参加した「Popular Song」をご紹介します。この曲は、アリアナのデビューアルバム『Yours Truly』にも収録されており、彼女のキャリア初期における重要な一曲と言えるでしょう。
この曲は、有名なミュージカル『ウィキッド』の劇中歌「Popular」をサンプリングし、リミックスしたものです。MIKAは、『ウィキッド』の「Popular」の「人気者になることが素晴らしい」というメッセージに違和感を覚え、そのメッセージを覆すような、いじめに抵抗するアンセムとしてこの曲を作ったと語っています。
アリアナがこの曲に参加したことは、後に彼女が映画版『ウィキッド』でグリンダ役を演じることになるという、運命的な繋がりを感じさせますよね。
ミュージックビデオは、アダムス・ファミリーを彷彿とさせるゴシック調の高校が舞台で、MIKAとアリアナがいじめっ子たちに復讐するという、ちょっとダークでコミカルな内容になっています。
2012年頃は、アデルやリアーナ、テイラー・スウィフトといった女性アーティストがチャートを席巻し、EDMも台頭し始めていた時期でした。そんな中でリリースされたこの「Popular Song」は、キャッチーなメロディと遊び心のある歌詞で、多くの人に勇気を与えたのではないでしょうか。
私も映画Wickedを見た時にこの曲が思い浮かび、当時からよく聴いていたこの曲の元ネタだということをはじめて知り点と点がつながった気持ちになりました。
7. yes, and? – 批判に立ち向かうハウスナンバー
最後にご紹介するのは、2024年にリリースされた最新アルバム『eternal sunshine』からのリードシングル「yes, and?」です。この曲は、ハウスやダンスミュージックの要素を取り入れた、アリアナの新境地とも言えるナンバーです。
しばらく音楽活動から離れ、自身のビューティーブランドの展開や映画『ウィキッド』の撮影に専念していたアリアナが、満を持してリリースしたこの曲。その歌詞は、彼女の私生活に関する世間の憶測や批判に対する、毅然としたメッセージが込められています。「もう気にするのはやめたの/あなたがどう思うかなんて、隠れたりしない」というラインには、彼女の強い意志が感じられます。
タイトル自体が、即興演劇でアイデアを受け入れて発展させることを意味する言葉であり、ネガティブな意見を乗り越え、ポジティブな面に焦点を当てるという彼女の姿勢を表しているようです。
ミュージックビデオは、ポーラ・アブドゥルの1989年のヒット曲「Cold Hearted」のビデオへのオマージュとなっており、アリアナが批評家たちの前でパフォーマンスを披露し、最終的に彼らを魅了するというストーリーが描かれています。また、マドンナの「Vogue」やボールルームカルチャーからの影響も見て取れます。
この曲は、ビヨンセのアルバム『Renaissance』などでも見られたハウスミュージック再評価の流れともリンクしており、アリアナが常に時代のトレンドを敏感に捉えていることを感じさせます。個人的には、どんな困難にも負けずに自分らしさを貫くアリアナの姿に、改めて感銘を受けました。
また、別記事で紹介したようにマイケル・ジャクソンへのオマージュともとれるシーンもあり、楽曲の良さも相まって個人的に大好きな一曲となりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、私の特におすすめのアリアナ・グランデの楽曲7選をご紹介しました。
私が部活動に打ち込んでいた高校時代から、社会人となった現在までアリアナは聴き続けているので非常に思い入れのあるアーティストです。
初期のキュートなR&Bから、EDM、レゲエポップ、トラップ、そして最新のハウスナンバーまで、彼女の音楽性は本当に幅広く、常に私たちを驚かせ、楽しませてくれます。そして、どんなジャンルの楽曲であっても、そこにはアリアナ自身の等身大の想いやメッセージが込められていて、だからこそ多くの人の心に響くのだと思います。
この記事を読んで、少しでもアリアナ・グランデの魅力に触れていただけたら嬉しいです。そして、今回ご紹介した曲以外にも素晴らしい楽曲がたくさんありますので、別の記事でも紹介させていただきたいと思っています。
これからも、アリアナ・グランデがどんな音楽を私たちに届けてくれるのか、楽しみに応援し続けたいと思います。
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